私は論文合格が決まって1年後に監査法人への転職活動を開始したので、受かっているかどうか不安になることはなかった。現在監査法人の説明会等に参加している人たちは精神的に負担が大きいと思うが、もうひと踏ん張りしてほしい。
きっと私たちが人生を考える機会は少ない。しっかり考えて満足いく社会人生活を送れるように願っている。
さて、今回は独学で合格することで感じたメリット「移動時間がかからない」という点をさらに深堀りしたい。
受験生時代は鬼気迫るものがあったのかなと思う。
とにかく時間がない
私にとって、会計士試験が社会人として挑んだ最初で最後の試験である。その際感じたのは時間を捻出することが非常に困難であるという事だ。
中途半端な努力で合格できる試験ではないなと初回の短答式試験で感じたので、とにかく隙を見つけて学習したのが懐かしい。
病院薬剤師として当直している際、いつ電話がかかってくるか分からないPHSを前に電卓を叩いたり基準を何度も頭の中で反芻していたこともあった。どうやって定時に帰れるか必死に仕事をこなしたりもしていた。
私はお酒も好きだが、飲み会も必要最低限とした。
当然と言われるかもしれないが、何年も継続できたのは、少し誇れることなのかもしれない。
こんな状態で単純な「移動」に時間を潰しても良いのか?
答えはもちろん NO だ。
電車の中で勉強している気になっていないか
電車の中で勉強できるから問題ないという考えもあるかもしれないが、私はそれを否定したい。
何をどうやって勉強するのか?果たしてそれは集中して行っているか?翌日には思い出せるか?
例えば本を広げて学習するとして、本当に記憶できているだろうか。隣の人に気を取られていないだろうか。降りる駅を気にしていないだろうか。(絶対いつ降りるか気にしていると思うが、部屋で集中しているときはそんなこと考えていないだろう。)
そうだとしたら、本当にもったいない時間だと思う。
私は製薬メーカーに転職し電車通勤になったが、その時は新しいことを覚えることを諦め、昨日行ったことをひたすら反芻することに注力した。
余った時間は監査基準前文の暗記だ。目を閉じてただただ思い出す。
やはりできれば作り出したくない時間と思う。
座って学習できる時間の尊さ
以前のブログでも書いたが、私は座って学習する時間が多くなかったので、非常に厳選してどの科目を学習するか決めていた。
直前期はすべてを3日間にぶつけるため、満遍なく思い出そうと座っての学習は他の科目も行ったが、それまでは本当に選んでいた。
正直あれよりも座って学習する時間が減っていたら合格は難しかったと思う。というか予備校にお金を払っていたとしても行かなかったと思う。
これから学習を始めようとする人はそれくらい社会人の受験は時間を捻出する必要があることを覚えておいてほしい。