薬剤師Kです。
こんばんは、そろそろ短答式試験が近づいてきましたね。
受験される方は最後まで頑張って下さい。
今回は租税法の心構えです。
論文式試験から開始することになる租税法は、 かなりボリューミーな内容で、 対応に苦慮する方も多いかとは思います。
おそらくほとんどの受験生が試験中の時間が少ないと感じるため、 時間配分をしっかり熟慮することは前提にして、心構えをお伝えします。
因みに、各年度の得点率です。
H28 | H29 | H30 | |
第1問 | 18.4 | 19.9 | 20.5 |
第2問 | 0 | 31 | 35.7 |
租税法
租税法ではとにかく計算で差がついてしまいます。 理論は計算の学習において理解をしておけば、 負けないようになります。 第1問は引用する条文を間違えないように、 第2問は全く分からなくても、○× は少なくても記載するようにしてください。
計算に関してですが、法人税法と消費税法に重点を置いて学習していました。 計算の中でも差がつく科目は2つだと思ったからです。
法人税と消費税について心掛けてほしいところをお伝えします 。
法人税法は捨てる箇所は明確にしましょう。 論文式試験の解答速報の法人税法の合格ラインを聴いて、 尚更そう思います。恐らく、 ほとんどみんなが初めて学ぶ学問であるため、 満足に解けないんです。私は、「あー、 解けないといけなかった」と思う問題をいくつか落としましたが、 それでも合格ラインに乗っているとのことだったので。
さらに言うと、 答練では圧縮記帳の箇所が出題されていますが、 学習時間との兼ね合いを考え場合によっては捨てようと覚悟しても良いと思います。 私は試験研究費の部分は見向きもしませんでした。 あまりに細かく、たとえ理解・ 暗記したとしてもあの試験時間では解くことができないと判断したためです。 しかし逆に絶対に落とさない分野も作らなければなりません。 私は租税公課の論点は確実に得点できるようにしました。
また試験中のことではありますが、 たとえ解けそうでも解きに行くか行かないかは時間との相談のうえ、 勇気をもって判断してください。
また消費税法は、課税、非課税、不課税、 免税の分類を明確にする必要があります。 消費税法は1つ間違えると芋ずる式で間違えてしまうため、 この分類で間違えてしまうと、問題の上流で間違い→ 消費税法で死亡、という図式になってしまいます。ですので、 まずはそれぞれの取引の分類を間違いなく分類できることを目指し 、その後に細かい論点(非課税資産の輸出など) の学習に進んでいただければと思います。
所得税法は何問かほとんどの受験生が解けない問題が何問か出題さ れる一方で、簡単に点を取れる問題も出題されるため、 あまり差がつかないと感じています。( 正答率が高い問題と低い問題に分かれてしまう。)ですので、 学習において租税法の中では時間はあまりかけないようにして試験 に臨みました。学習時の感覚としては、 問題を問くだけで周辺の論点に広げない、という感じです。 平成29年度と平成30年度の習熟度は変わらないと思います。
如何に少ない時間で必要最低限の問題が取れるようにするか、を考えて頂ければ幸いです。
以上が租税法の心構えです。
初めは全くわからないので精神衛生的には良くない科目ですが、税理士の仕事に直結する分野だと思いますので、楽しみながら学習して下さい。