こんにちは。薬剤師のKです。
今回は、独学で公認会計士試験を受験するにあたり、何を心掛けるべきかをお伝えします。まずは短答式で私が経験した、感じたことを書きますので、ぜひ最短経路で合格してください。
短答式試験の心構え
以前のブログでも書きましたが、私が公認会計士の資格を取ろうと思ったときは、全く知識がゼロでした。
独学で受験しようとする方は、知識がない!という方が多いと思います。
確かに私も、初めて日商1級の簿記の教科書を読んだときは、理解することに苦労しました。特に連結の論点が大変だったのを記憶しています。スマホで一つ一つ調べていきました。
でも大丈夫です。
会計学は、自然界を理解しようとする化学や物理学等とは違い、企業活動を合理的に伝えるために発達した学問ですので、そりゃそうだ!と感じやすいと思います。
例えば、建物を購入した際に1度に費用処理しては利益がいびつに算定されてしまうため、減価償却という制度を利用することは、企業の経営成績を正しく表示するためには必要だとは思いませんか?
そういったことを一つ一つ積み重ねると、必ずゴールは見えてきます。
しかし、もしもタイムスリップして短答式試験を受けなおすなら、気を付けてほしいことがあります。以下、各科目ごとにお伝えしますね。
財務会計論
計算
捨てる問いは、捨てると勇気を持つこと。例えば、連結の問題で、最後の企業グループ全体の利益を出す問題は捨てるべきかとは思います。
私は全ての問題を解けるように練習してしまったため、効率が悪かったと思います。いわゆる費用対効果が悪かったです。
私のような知識ゼロからの独学者は、どこまで捨ててよいのかの判断が難しいですが、模試の解答解説や、過去問に対して各予備校が出している解答速報で難易度が記載してありますので参考にしてください。
理論
始めは問題集のみで対応しようとしてしまったこと。
理論は幅広く出題されるため、問題集のみで対応しようとすると、相当注意深く周辺の論点も学ぼうとしないと、認識が浅くなります。
時間的に可能であれば、基準を網羅的に学習することを推奨します。
管理会計論
管理会計論は時間との戦いです。
ですので、電卓の叩き方を工夫し、時間を短縮しましょう。
M+、M −、MR、MCを使って電卓に数字を記憶してもらいましょう。少し値段が上がるみたいですが、MRとMCは分かれていた方が便利です。
また、論文式の勉強をするまで、認識が誤っていた箇所があります。
私にとっては以下2点が論文式の答練の解答解説の動画を見るまでクリアになっていなかったです。
①製造部門と補助部門が存在するときの製造部門の予定配布率、差異の算定
②企業の製品単位あたりの製造原価の決め方。
標準原価計算等で、算定された実際原価との差異を、どのように処理するかとごっちゃになってしまってしました。
監査論
監査論は短答式科目の中で、一番イメージしづらい科目です。
ですので、休憩時間等に監査という仕事をインターネットや本で認識を深めた方が学習効率が上がると思います。
もちろん参考書や問題集で学習することも大切ですが。。。
企業法
企業法は、似ている規定が多いため、ノートやPCにまとめるべきでしょう。
例えば、会計帳簿、社債原簿、株主名簿はそれぞれ開示請求に対し拒否できる要件が異なります。
それぞれの書類の意味も併せて調べれば、何故会計帳簿が企業が拒否できる場合が多いのか分かると思います。
以上、短答式試験の学習時の心構えでした。
短答式試験は最初の関門ですので、論文式も見据えて、理解をしっかり深めてくださいね。